バンコクモーターサイクルライフ

お酒とバイクを愛するバンコクでの生活ブログ。

目から炎の奥さん

そんな経験は初めてでした。


数年前、久しぶりにその彼から「仕事のことで話があるから今から行ってもいいか?」と電話がありました。時間もあり断る理由も無かったので「わかりました。どうぞ来てください。」と返事をし彼の訪問を待っていました。


その彼は私より少し年上で当時40代中ごろだったと思います。彼の訪問の2年ほど前にある大口の仕事を一緒にやろうと進めていましたがその仕事が50%ほど進んだ頃に彼は失踪してしまいだいぶ困ったことがありました。失踪後何食わぬ顔で平気で現れる彼はタイ人の若い女性と現れ「彼女は運転手兼事務員として一緒に仕事をしているんだ。」と紹介しましたがそんな雰囲気ではありませんでした。私から見てその彼女は(現地妻か彼女ですね。)という感じでした。


突然電話をしてきて訪問してきた彼はうちの事務所に入ってくるとひきつった顔で「久しぶりですね。突然おじゃましてすいません。」と挨拶するとその彼の後ろから挨拶もせずおばさんが事務所に入ってきました。

仕事の同僚にも見えないそのおばさんは普段着姿で彼の奥さんのようにしか見えませんが私の挨拶を返すでもなく彼の横に座り、真っ赤な目から炎をボー!と出しながら黙って何を見るでもなく目から炎を出し続けていました。


彼に何が起こったのかは考えるまでもありませんでした。彼が以前紹介したタイ人の若い女性が奥さん(であろう)にバレてしまい家に奥さんと二人でいても吊るしあげられるだけだし仕事にかこつけて出かけようとしたけれど奥さんは「そんなこと言って他の女と会うんだ!」とか言われ仕方なく連れて来たんでしょう。彼はそんな状況にもかかわらず何事もないような顔でどうでもいい仕事の話をして帰って行きました。その間その奥さんらしき女性は一言話すことなく彼と一緒に出て行きました。


あのギラギラした恐ろしい眼光は忘れることができません。

×

非ログインユーザーとして返信する