バンコクモーターサイクルライフ

お酒とバイクを愛するバンコクでの生活ブログ。

目から炎の奥さん

そんな経験は初めてでした。


数年前、久しぶりにその彼から「仕事のことで話があるから今から行ってもいいか?」と電話がありました。時間もあり断る理由も無かったので「わかりました。どうぞ来てください。」と返事をし彼の訪問を待っていました。


その彼は私より少し年上で当時40代中ごろだったと思います。彼の訪問の2年ほど前にある大口の仕事を一緒にやろうと進めていましたがその仕事が50%ほど進んだ頃に彼は失踪してしまいだいぶ困ったことがありました。失踪後何食わぬ顔で平気で現れる彼はタイ人の若い女性と現れ「彼女は運転手兼事務員として一緒に仕事をしているんだ。」と紹介しましたがそんな雰囲気ではありませんでした。私から見てその彼女は(現地妻か彼女ですね。)という感じでした。


突然電話をしてきて訪問してきた彼はうちの事務所に入ってくるとひきつった顔で「久しぶりですね。突然おじゃましてすいません。」と挨拶するとその彼の後ろから挨拶もせずおばさんが事務所に入ってきました。

仕事の同僚にも見えないそのおばさんは普段着姿で彼の奥さんのようにしか見えませんが私の挨拶を返すでもなく彼の横に座り、真っ赤な目から炎をボー!と出しながら黙って何を見るでもなく目から炎を出し続けていました。


彼に何が起こったのかは考えるまでもありませんでした。彼が以前紹介したタイ人の若い女性が奥さん(であろう)にバレてしまい家に奥さんと二人でいても吊るしあげられるだけだし仕事にかこつけて出かけようとしたけれど奥さんは「そんなこと言って他の女と会うんだ!」とか言われ仕方なく連れて来たんでしょう。彼はそんな状況にもかかわらず何事もないような顔でどうでもいい仕事の話をして帰って行きました。その間その奥さんらしき女性は一言話すことなく彼と一緒に出て行きました。


あのギラギラした恐ろしい眼光は忘れることができません。

青い空、バイクとバーベキュー


数週間ぶりに貯水池脇のダートへ走りに行ってきました。
ここはミンブリというバンコクの西のはずれにありバンコク中心部からも
30分程度で行けるなかなか便利なところです。


基本は林道と誰が作ったのかミニモトクロスコースがあり”誰の物”という
表示などないのでオフロードバイクを持っているけどモトクロスコースなどへ
いくのはまだちょっと自信が無いというような人が多くくる所なようです。

それでも皆一生懸命に走っているのでなかなか上手に走っています。
グループで来ていたのは私たちだけで、後はそれぞれ一人で来た人たちが
他に10数台来ていました。あとはタイホンダのライディングスクールで
CB500F?CB700F系の人が40台ほど来て私たちの横を列になってグルグル
走っていましたがメーカーのライディングスクールに参加するだけあって
おそらくほぼ全員初心者な上にロードタイヤでダートを走るからよく転んでいました。


11時に現地到着すると毎日曜日来ているというAJ君が先に着いて走っていました。
我々はうちの社員二人とその弟とその彼女で5人。社員連中はまじめに走る気は無く
バーベキューをしながらその合間にバイクを乗り回すという感じ。
そのへんを理解しているAJ君は同じタイ人である社員連中とは走ろうとはせず、
彼にとって外国人である私と一緒に走りに行こうと言います。
何度か社員連中も一緒に走ったりはしましたが、少し難しいところ(高いジャンプ台や
急な上り下り)は怖いしめんどくさいようでテレテレとその箇所を避けて走るだけ。
要はまっすぐな道をアクセルを思いっきり回して走りたいだけのようです。


たまの日曜日にダートを走って汗をかき、冷えたビールとバーベキューを楽しむのも
いいもんです。ガツガツスポーツ走行をするのも体にはいいんでしょうけど、
BBQとダート走行もなかなかいい休日の過ごし方じゃないかなと思います。

元彼の逆襲

ちょっと古い話ですが私が妻と結婚する前なので5~6年前になると思います。


妻の話ではスーパー浮気ものの元彼は数人の彼女と付き合うためにいつもお金が無かったそうです。
元彼が浮気ものだと気付く前か後かはわかりませんが妻はその元彼に車を買ってあげていたそうで
毎月数千バーツ(日本での感覚だと数万円になるんでしょう)を払ってあげ元彼はその車を乗り回して
いたそうです。


問題は車ではなく、妻がそのスーパー浮気ものの元彼から私へと乗り移ってきた後もその元彼は
妻の実家で寝泊りしていたこと。常に金欠だったので妻の実家を拠点に遊び歩いていたそうです。
特に妻のお父さんはこの元彼を気に入っていた(妻の両親は浮気のことは知らなかった)そうで
妻は元彼と別れたことを両親に言いたくないと言っていましたが、最終的にある日元彼が実家に
いるときに「この男は女が何人もいる極悪人だ」と打ち明けたそうです。
それ以前にも妻が私と付き合いだし車の支払いを止めた後から会社(妻は私の会社で働いていました)に
朝8時から夕方5時までまったく途切れることがないワン切りイタ電が1ヶ月近く続いていました。
もちろんこの元彼がやっていたことです。


妻が両親に元彼の悪事を告白し元彼はそのまま妻の実家を出て行ったそうです。
これで一件落着と喜んでいた次の日。私の車を見に行くとドライバーかなにかで車を3週ほど
引っかかれ車に波模様が行く筋を”彫られて”いました。


たかだか車のことなのでこれぐらいで済んでよかったかなとは思いましたが会社へのイタ電を
同じように朝から夕方まで続いていたので警察に知り合いがいる方に相談し、この元彼を
捕まえてもらうことにしました。ちなみにタイではよっぽどの証拠が無い限り人が怪我した
わけでもないこのような事件では被害届を受理するだけでなにも捜査してくれません。
そのため警察にお願いしました。もちろん日本のようにタダではありません。
この場合は銀座のすし屋で3~4人で飲み食いするぐらいの金額がかかりました。


お金を払ってしまえば世界一汚い警察と呼ばれるタイの警察も仕事をしてくれるもので
ショッピングモールに呼び出した元彼を一瞬で捕まえ警察署に連れて行ってくれました。
警察官に両脇をかかえられ口をポカンと開けて連行される元彼を妻と「ザマアだね」と
言いながら見送りました。


もともと小心者だと言う元彼は見事に影も形も見えなくなり今ではたまに思い出しては
妻とあのときは面白かったねと話しています。